心を震わせる振るまい

日本の夏の風物詩と言えば、夏の甲子園、高校野球と言っても過言ではないくらい
毎夏、さまざまなドラマに日本中を沸かせます。

普段は大谷翔平さんみたいなスーパースターの活躍ばかりに目がいきがちで、
それ以外はあまり見ないのですが、高校野球だけは地元を応援したくて
試合が気になってつい、見てしまいます。

今年も8月5日から昨日23日まで約2週間、熱戦が繰り広げられ、感動の嵐でした。

どんな分野でも共通して感じることは、頑張っている人たちって凛々しくて、美しいなということです。

皆、出場が決まったからには誰もが勝ちたい、優勝したい、そう思って一戦一戦を
闘っていたはずだけど、試合である以上、勝敗があります。
それでも、勝っても負けても感動があることがわかります。
たくさんの感動と考えさせられることがありました。

甲子園出場が決まるまで、どれほど努力してきたかを知る機会がありました。
今大会でベスト4に勝ち残った県岐阜商の生まれつき左手指がないハンディキャップがある横山くんがものすごい努力のうえに活躍をしている様子に誰もが勇気をもらったのではないでしょうか。

それから試合に負けたチームはもちろん結果は悔し涙を流すほどの思いをしたと思いますが
負けても、礼儀正しさを失わず、感謝の気持ちや、勝者チームに惜しみないエールを
送っていた敗退チームの監督さんや、選手チームの方々は、「Good looser」として、見習うべきことがあるなあと思ってみていました。

なかなか難しいかもしれないけど、人の喜びも称えることができるような心の器はこうして育っていくものなんだと思いました。

仙台育英の監督さんだけでなくチームは、勝者の選手たちに声をかけていたり、
グラウンドから引き揚げる勝者チームの選手たちを拍手で見送り、脱帽して勝者の選手に頑張ってと声をかけていました。
昨日の日大三高も自校の応援席だけでなく勝者側の応援席に向かって一礼していました。

昨日の優勝校沖縄尚学のエース末吉くんと負けてしまった日大三高のエース近藤くんは、試合の直後に歩み寄ってハグをしてお互いの健闘を称えあっていました。

沖縄の監督さんも選手たちの挨拶も相手のチームあっての試合と言うことで、
感謝に溢れた挨拶にとても感動しました。
優勝した沖縄尚学の主将の真喜志くんのお母さんは昨日23日がお誕生日だったそうで、勝者挨拶のときに、育ててくれたお母さんへの感謝を伝えていて、会場が感動の嵐でいっぱいになっていました。

優勝校はもちろん素晴らしかった。試合もあんなにハラハラドキドキ、
神がかっているような試合展開に毎回、釘付けになりました。

試合後には、沖縄側のアルプス席側からウェーブが起きて、そこに敗者の日大側も
参加して、放送席にいたNHKの解説者まで立ち上がってウェーブに参加するという
敵も味方もなく、総力をあげて戦った両校や全力で戦って甲子園の地を去っていった皆さんの頑張りをたたえるようなウェーブといううねりが起きるのは異例とのことでテレビの前で釘付けになりました。

決勝進出がきまった沖縄では、沖縄から甲子園に応援に行きたい人たちのためにとJTA(航空会社)が飛行機の増便を決めるなど、航空会社をも動かすようなエネルギーってすごいなと思いました。

甲子園出場に際して、クラウドファンディングを設けていた学校の支援金も数日で2千万円を越えていました。
人の善意って凄いなと改めて思います。私も卒業生としてわずかですが寄付しました。
地元であり、母校でもある沖縄尚学高校の優勝は心底、嬉しかったです。
皆の思いが一つになっている瞬間がすごいって感じました。

数年ぶりに地元にいる高校の同級生たちに連絡をとって、優勝を喜び、
交流をしました。
何年たってもこうしてまた交流ができることも有難いと思いました。

野球というスポーツを見て、勝つか、負けるかももちろん当事者にとっては大事ではあるけど、それよりも
人はみんな、その人の人間力みたいなものに心を動かされていると気づかされます。

ただ勝った、負けただけで人の心は動かないということに気づかされます。

高校野球を美談にしたがると斜めに見て、揶揄する記事なども一部みかけますが、素直に人の頑張る姿や、負けても勝者を称えることができるような心の美しさや潔さ、みんなが一丸となって応援する熱意や応援の一つとしてクラウドファウンディングに寄付をしたり、航空会社が増便を決めたりと人々の思いに心を動かすのではないでしょうか。

優勝した沖縄尚学の皆様、おめでとうございます。
深紅の大優勝旗が沖縄に渡りました。

戦後80年の今年、沖縄の人たち、戦争で亡くなった英霊の方々もどれだけ喜んでいることでしょうか。
私もたくさんのパワーをいただきました。
勝敗かかわらず、全選手の皆様、素晴らしい試合をありがとうございました。

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