以前に、「名言」で紹介した茶道裏千家の大宗匠・千玄室(せんげんしつ)氏が8月14日にお亡くなりになりました。102歳でした。
千氏は1943年、同志社大学在学中に特攻隊員(第14期海軍飛行科予備学生)を志願して入隊。
徳島海軍航空隊で特攻訓練を受けました。
出撃命令が下る直前に終戦を迎えることになります。
訓練中には仲間たちに頼まれ、出撃前の隊員に茶をたてて振る舞い、「戦場で茶をたてる行為は、命の尊厳を守る最後の祈りだった」と、語っています。
千氏は中学校から同志社で学んでいます。茶道の家元の子がなぜ、キリスト教の学校に行ったのか?
それは同志社の創設者・新島襄の妻である八重が千家にゆかりがあったからだそうです。
「私は聖書の隅々まで読んでいます。牧師さんと同じぐらい聖書に詳しいです」とご自身がいわれているほど、若き日に育まれた「キリスト教の価値観」は戦後の茶道を通した国際的な活動に影響を与えています。
千氏は茶を介して互いを敬い、譲り合う心があれば、国同士の争いも避けられると考え、「空飛ぶ家元」と呼ばれるほど世界中で活躍されています。
茶道を通じて、日本の精神を伝え、平和のメッセージを発信し続けてこられました。
特攻隊員として、命の尊厳を体感された千氏の活動には、言葉にはできないほど深い思いがあったのではないでしょうか?
今日は、千氏に感謝の思いを込め、千氏の名言をご紹介します。
「誰もが誰かの犠牲によって生かされている。ならば生かされている者の使命とは何なのか。
自分がやるべきことは何なのか。失った仲間たちに恥じない生き方とは何なのか。」「本物の創造はその根っこにまで遡って、初めて生まれるものなのだという気がします。」
戦後80年、今を生きる「私の使命」を改めて考えさせられます。
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