「ストイシズム」四つの美徳 美徳は内面の美しさ

昨年の終わりぐらいからか、「ストイシズム」という言葉が目に入り、気になっていました。
なんで、気になるのかな…と考えてみると、思い当たることがありました!

気になる「ストイシズム」

何回か書いたことがありますが、私はノエル・ティル式心理占星術コンサルテーションというのを学びました。
ノエル・ティル先生はアメリカの方で、既にお亡くなりになっていますが、2011年頃に来日して、心理占星術のセミナーとコンサルテーションを開催したことがありました。
私もセミナーに参加しました。
その時に、コンサルテーションを受けた人たちの感想を聞いたのですが、一人の方が「ストイック」「ストイック」という単語を何度が言われたけど、よくわからなかったという発言をしていました。
もちろん通訳の方もいるので、訳してもらっているはずですがティル氏の言わんとする真意がつかめなかったようです。
「ストイック」と言われると「自分に厳しく」「禁欲」という言葉や「完璧主義」「融通がきかない」というイメージが思い浮かびます。
それがどうも、自分の考えていたことと合わなかったようです。
話の流れを聞いていて、ティル氏は単語そのもの意味ではなく、もう少し哲学的なことを言いたかったんではないかな…と当時気になっていたんですよね。
その時のことを『ストイシズム』という本の紹介を目にしたときに思い出したんですね。

「ストイシズム」、四つの美徳

「シリコンバレーをはじめ、世界で『ストイシズム』の教えが爆発的に広がっている。」という紹介文で始まる広告を目にすると、「どんな教え?」と思いますよね。
「ストイック」とは古代ギリシャのストア哲学に由来する言葉です。
古代のストア哲学者たちは、「人生は、何をもってよい人生となるのか」という問いに、答えは「美徳」であると考えていたそうです。
「美徳」とは内面の美しさです。

『STOIC 人生の教科書ストイシズム』(リタニー・ポラット 著/花塚 恵 訳)には、四つの美徳が紹介されています。

①知恵(うわべにとらわれない力)
生きていれば必ず選択を迫られる場面に直面するが、知恵があると、心の奥底にある願望や意志を踏まえて決断を下せるようになる。
知恵は、重要なものや争う価値があるもの、引くべきときや進むべきときを教えてくれる。
また、知恵はものごとの本質を掘り下げることを促すので、うわべにとらわれず、限りある時間とエネルギーを有意義なことに向けられるようにもなる。

②正義(他人に思いやりを持つ力)
ストイシズムの文脈において、正義は「他者への接し方」で語られる。
具体的には、他者に対して敬意をもって接し、よき手本となる行動を示すとともに、人(自分自身を含む)のあいだに優劣は存在しないとの認識を持つことだ。
この正義の原則に従うと、公平で中立的な姿勢や態度になり、場面に応じて寛容さや慈悲の心を示すようにもなる。
また、他者に対して大げさな態度や自己中心的な態度、偏見をあらわにする態度をとらなくなり、自分のことばかり考えるのをやめて、人間全体に共通する経験を意識するようにもなる。
ストイシズムを学ぶことで、かけがえのない親友から世界の反対側にいる人まで、他者のことをより深く思いやれるようになるのだ。

③勇気(苦難に立ち向かう力)
ストイシズムの勇気には、思考、肉体、精神を困難に耐えうるものに鍛えることがともなう。
古代に残された言葉を借りるなら、「勇気にとって重要なのは、立ち向かう力」だ。
たとえつらくても、試練を乗り越えることができるか?
辛苦に耐え、必要であれば過酷な課題を引き受け、味方が一人もいなくても信念を貫き通せるか?
ストイシズムでは、こうした問いとの距離を縮めることから勇敢な人生が始まる。

④節制(衝動を抑える力)
節制は、衝動をコントロールして適度な範囲に留めることを意味する。
この美徳に従うと、表層的な誘惑(肉体的な快楽、報酬、権力、名声)に向かう欲望が消え、内面の充実(自制心や卓越した忍耐)を求めるようになり、永続的な豊かさを享受できる。
節制を重視するからといって、人生におけるすべての喜びをあきらめることにはならない。それどころか、「倫理的で高潔な人間になる」といった真に価値のあることに、大きな喜びを見出せるようになる。

(『STOIC 人生の教科書ストイシズム』からの引用)

「四つの美徳」を読むと、「修身斉家治国平天下(しゅうしんせいかちこくへいてんか)」という言葉が思い浮かびます。
困難なこと、嬉しい事いろいろなことに対して、それが自分の成長にもたらす意味や周りへの配慮を考え、感情を自己コントロールできる人をイメージできます。

自分で考え問題を解決する力を身につける

ティル氏のアドバスには、「自分で考える」という意味がこめられていたように思います。
なぜなら日本では「占い」などに答えを求めるだけの風潮が根付いているからです。
「相談」に来るのはいいけど、ただ「答えをもらう」だけになってしまって、自分の人生の主人公は自分であることを忘れてしまうことを、ティル氏は問題視していました。
タロット美術館の館長さんも「タロットカードから哲学するのが本来の使い方」と言っていました。

日本の教育では「知識の伝達」に重点がおかれ「自分の考えをまとめたり、実際の問題に応用する力」を育む場面が少ないと言われています。
自分で問題を解決する力を身につけたいですよね。
これも戦前の日本人と、戦後の日本人とでは違いがあります。
教育が変わったことが原因です。

世界の流れが大きく変化する時に、自分がこの時代に生まれてきた意味を一度考えてみることは、とても大切なことではないでしょうか?

そして、自分で問題を解決する力を身につけること。激動の時代に必要です。
人間について、根本原因から問題を解決する方法を「人間学カフェ」でご紹介します。

9月27日(土)10:00~12:00に銀座で「人間学カフェ」をやりますので、ぜひお越しください。

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