11月も中旬を過ぎました。
11月15日は「七五三」で、神社では着物をきた子供たちを見かけます。
3年前に母方の本家の祖父が亡くなり、その後、遺品の整理で家を大掃除したときに、親戚の子供たちの七五三の写真がたくさん出てきました。
お祝いで写真を持ってきたんですね。
女の子の写真が、時代を反映するような髪形の違いがあり、みんなで大笑いの時間を過ごしました。
50年ぐらい前の写真が、髪の毛が顔より大きく盛ってあり大きなかんざしで、これは子供が大変だったねと、大笑い。
当時の美容師さんが、流行りを取り入れようとかんざしを取り寄せ、髪を盛り盛りにしてくれたそうです。
子供の成長を祝ってあげたいという想いには共感するも、やりすぎでしょう!という結果に集まった親戚は大笑いでした。
子供のころの写真を大人になってからみるのは楽しいですね。
7歳までは神のうち(神の子)
ところで「七五三」のお祝いはどういう意味があるのでしょうか?
知らないので、調べてみました。
七五三は、平安時代の頃から宮中で行われていた三つの儀式が基になっているそうです。
当時は、子どもの死亡率がとても高く、「7歳までは神のうち(神の子)」として扱われ、7歳になって初人として一人前であると認められていました。
3歳、5歳、7歳の節目に成長を神様に感謝し、お祝いをしたことが七五三の由来とされ、江戸時代に現在の七五三の原型として武家や商人の間に広まったそうです。
子供の死亡率が高い時代、親として、子供が元気に成長してくれることを神様に願わざるをえないですね。
3歳・5歳・7歳を節目とした理由は、暦が中国から伝わった際に奇数は陽、つまり縁起がいいとされたため。
「3歳で言葉を理解し、5歳で知恵がつき、7歳で乳歯が生え替わる」という成長の節目の歳だからともいわれています。
特に7歳は「神のうち(神の子)」から人間として現世に完全に誕生する大きな祝いの歳とされ、7歳の儀式を重視する地方が多かったそうです。
七五三のもとになった三つの儀式
七五三の起源となった平安時代の儀式は以下の三つです。
3歳の七五三は、平安時代、子どもの髪を伸ばし始める3歳の頃に行う儀式であった「髪置きの儀」が由来となっています。
平安時代の頃は男女ともに生後7日目に頭髪を剃り、3歳頃までは丸坊主で育てるという風習がありました。
これは頭を清潔に保つことで病気の予防になり、のちに健康な髪が生えてくると信じられていたためです。
3歳の春を迎える頃に子どもの健やかな成長や長生きを願い行った「髪置きの儀」
別名を「櫛置き」「髪立て」ともいい、長寿を祈願するために、白髪に見立てた白糸や綿白髪を頭上に置いて祝ったとも伝えられています。
5歳の七五三は、平安時代、5~7歳の頃に行われていた、袴を初めて身に付ける「袴着(はかまぎ)の儀」が由来となっています。
袴は当時の正装でした。
別名「着袴(ちゃっこ)」ともいわれるこの儀式を経て男の子は少年の仲間入りをし、羽織袴を身に付けたとされています。
当初は男女ともでしたが、江戸時代に男の子のみの儀式に変わりました。
儀式はまず天下取りの意味を持つ碁盤の上に立って吉方に向き、縁起がいいとされる左足から袴を履きます。
また冠をかぶって四方の神を拝んだともいわれており、四方の敵に勝つという願いが込められています。
現代の皇室でも、男児の儀式として数え5歳の時に「着袴(ちゃっこ)の儀」、その後に碁盤の上から飛び降りる「深曽木(ふかそぎ)の儀」が続けられています。
7歳の七五三は、鎌倉時代の頃に行われていた、着物を着る際に使っていた付け紐をとり、帯を初めて締める儀式「帯解(おびとき)の儀」が由来となっています。
「帯解(おびとき)の儀」は室町時代に制定され、当初は男女ともに9歳で行われていたそうです。
「帯解(おびとき)の儀」は別名「紐落し」「四つ身祝い」などと呼ばれますが、江戸時代に男児は5歳で「袴着(はかまぎ)の儀」を、女児は7歳で「帯解(おびとき)の儀」の行う形に変わりました。
この帯解を経て大人の女性へ歩み始めると認められていました。
7歳で大人のとして扱われていた江戸時代。物質的には現代のほうが豊かですが、精神的には江戸時代のほうが大人だったんですね。
「7」数は聖書から由来する完成数
七五三のいわれを調べてみると、「7歳」が大きな節目となっていますね。
「7」という数の由来を聖書に見ることができます。
聖書では天地創造が7日間で終わり、7日目に神様が安息されました。
そのため「完全」を象徴する数とされています。
天地創造の7日間は一週間が7日であることにも由来していますね。
そして、人生も7年ごとに変化が起こりやすいです。7年ごとの変化は生きる目的を考えるきっかけとなります。伝統行事のなかにある数の意味も興味深いですね。
子供の健やかな成長を願い行われる七五三
昔を振り返り、子供の精神的な成長にも目を向けて、伝統行事を続けていきたいと思いました。
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